2018年11月8日、BITMAINから7nmチップを採用したASIC、ANTMINER S15がリリースされました。
同時に廉価版のT15もリリースされました。
We have just released the product page of S/T 15 on the website!
Customers can review the price, shipping time (Dec.20-31 1st batch), estimated product info, notes, payments, and other terms. Customers can place orders from 10:00 PM GMT+8. pic.twitter.com/mYB1yq9GTP
— BITMAIN [Not giving away ETH] (@BITMAINtech) November 8, 2018
ハッシュレート:28TH/s
消費電力:1596W
価格:1475ドル(バッチ1)
どうも電源込みの価格のようです。
本体側面に電源が装着されています。
チップはどこで製造しているのかな?台湾かな?
中国本土の技術では7nmチップは造れないと何かで読んだことがあります。
これで7nmチップの次世代ASICを開発販売しているメーカーは私の知るがぎりBITMAIN、GMOインターネット、TRIPLE-1の3社になりました。
もし他にもあったらご指摘よろしく。
気になるのが各マシンの性能。
比べてみました。
ANTMINER S15 | GMO B3 | トリプル1 KAMIKAZE | |
ハッシュレート | 28TH/s | 24~33TH/s | 33TH/s |
消費電力 | 1,596W | 1,950~3,417W | 2,000W |
価格 | 1,475ドル | 1,999ドル | 未定 |
1THあたりの消費電力 | 57W | 81~103W | 60W |
公表されている数値を信用するなら、ANTMINER S15が一番経済的です。トリプル1 KAMIKAZEもほぼ変わらないですね。
びっくりしたのがGMO B3の消費電力、結構消費します。
7nmのASICを最初に発表したので話題になりましたが、数値だけで比較するとGMO B3という選択肢は無いなー。
では、この次世代ASICを使って日本でマイニングした場合に利益は出るのか!?
例によってNiceHashのProfitability calculatorを使い1日の報酬を計算しました。
1キロワットあたりの電気代を24円として計算します。
計算時の1BTC=706,840.37円です。
1日あたり | ANTMINER S15 | GMO B3 | トリプル1 KAMIKAZE |
報酬 |
0.00093310 BTC 668.88円 |
0.00111532 BTC 788.32円 |
0.00111532 BTC 788.32円 |
電気代 |
0.00127391 BTC 912.91円 |
0.00276610 BTC 1,954.52円 |
0.00161902 BTC 1,144.00円 |
損益 |
-0.00034081 BTC -244.03円 |
-0.00165078 BTC -1,166.20円 |
-0.00050370 BTC -355.68円 |
現実は厳しい!
ANTMINER S15の場合、採掘状況が変わらなければ1BTC=965,000円が損益分岐点です。
BTCが965,000円以上に値上がりすれば、利益が出ます。
GMO B3に至っては175万円以上にならないと利益が出ません。
そうなるまで売らずにひたすら掘り続けるか??
値上がりを待ちながら掘っている間にもっと効率の良いマシンが登場しそうな気もします。
日本でビットコインをマイニングするのはあまり現実的じゃなさそうですね。
太陽光パネル30枚くらい設置して自家発電したらいけそうです。