ANTMINER X3がリリースされたがバッチ毎の価格の下がり方がやばい件

先日3月15日にBITMAINから新しいASIC「ANTMINER X3」がリリースされました。

ハッシュレート220kH/sで「CryptoNight」というアルゴリズムに対応しています。

この「CryptNight」を採用しているコインは以下の通りです。

  • Monero
  • Bytecoin
  • Electroneum
  • DigitalNote
  • Karbowanec
  • Sumokoin
  • Dinastycoin
  • LeviarCoin
  • QuazarCoin
  • Fantomcoin
  • Dashcoin
  • BipCoin
  • Bitcedi

なにがすごいって、その報酬。

以下はNiceHashにおける2018年3月17日時点の報酬試算です。

今のところ、ひと月で1BTCも掘れちゃうモンスターマシンです。

価格もモンスター級で5月発送の「バッチ1」が1台11,999ドル。

日本円で約120万円。

でもこの報酬なら1か月半で回収です。

なんで220kH/sでひと月1BTCも掘れちゃうの!?

まあ、カラクリがあるわけで。

NiceHashで「CryptoNight」のマイニング状況を見てみると

  • Hashrate(ハッシュレート):76.83MH/s
  • Active miners(マイニングしている人数):143,920
  • Paying(1MH/sあたりの1日の報酬):0.1075BTC

となっています。

簡単にいうとマイニングしている人が143,920人いて、その人たちのハッシュレートの総合計が76.83MH/s(76,830,000H/s)ということになります。

1人当たりの平均ハッシュレートが

76,830,000H/s ÷ 143,920人 = 約534H/s

ここに1台で220KH/s(220,000H/s)叩き出すマシンが参入することになります。

220,000H/s ÷ 1人あたり534H/s = 約412人

76,830,000H/s ÷ 1台あたり220,000H/s = 約350台

1台でこれまでの412人分の仕事をしてしまい、350台で全員分をまかなえます。

これが世界に何千台、何万台出荷されるのだろう??

完全に勢力図が変わります。

そして報酬もみるみる下がっていくと予想されます。

このX3ですが、同時に6月発送の「バッチ2」もリリースされました。

見ての通り、随分と価格が下がりました。

その差、4,400ドル!

S9が2台買えます。L3+なら3台買えます。

出荷が1か月遅れるだけで、かなりのディスカウント。

報酬が下がるのを見越しているのでしょう。

現時点ではこのディスカウントが得なのか損なのかすらわかりません。

バッチ1、2のリリースから数日後、なんと「バッチ3」と「バッチ4」もリリースされました。

「バッチ3」が3,000ドル、「バッチ4」が1,900ドル!安っ!

売れるうちに売り切っておきたいのでしょうか。

それよりも、どれだけ報酬が下がることを見越した価格設定なんだ・・・。

今年(2018年)1月にリリースされたANTMINER A3を思い出してしまいます。

A3もリリースされた時は「1日5万、ひと月150万円掘れるモンスターマシンが出た!」と大騒ぎになりました。

実際、最初はかなり掘れていたみたいです。

到着が早かった人たちは先行者利益でマシン代を数日で回収できたのではないでしょうか。

2か月経過した現在はというと1日1,000円程度しか掘れていません。

A3の報酬は随分と下がり、価格もずいぶんと下がりました。

実は下がった今でもS9でSHA256を掘るよりも効率良いのです。

今回のX3もA3と同様に報酬は下がっていくと思われます。

もし「バッチ5」や「バッチ6」が出たらどんな価格設定になるのか興味津津です。

ということで、わたし的には注視します。

価格と報酬の折り合いがつけば買っても良いかな?

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