開封の儀を執り行ったので余韻に浸ることも無くセットアップをしていきます。
結果から言うと、どうにか稼働までこぎつけた感じです。
マイニングプールはAntpoolに落ち着きました。
ビットコイン(SHA256)のように簡単ではありませんでした。
詳細は記事後半で。
機器の接続
機器の接続はこれまでのANTMINERと基本は一緒です。
電源を各コネクタに接続し、LANケーブルをコントローラに接続するだけです。
プールへの接続
プールへの接続が手間取りました。
ビットコインで報酬をもらえる安心感からNiceHashでのマイニングを試みましたが、不具合があり断念。
次に使い慣れたSlushPoolでのマイニングを試みましたが、やはり不具合があり断念。
結局、ANTMINERにデフォルトで設定されているANTPOOLでようやく安定したマイニングができるようになりました。
Equihash初のASICということで、まだまだ環境が整っていないのかもしれません。
試行錯誤した数時間がタイムロスでした。
これからの人はとりあえずANTPOOLに接続しましょう。
接続方法の詳細はこちら(note有料記事)
また親切な有志がZcash対応の各プールを試した結果をアップしてくれています。
参考にして気に入ったプールで試してみるのもアリだと思います。
ウォレットの準備
Zcashをマイニングするということで、Zcash用のウォレットを用意する必要があります。
NiceHashは報酬が全てビットコインで支払われるので、BTC用のウォレットがあれば問題なしです。
コミュニティでは奨励ウォレットが紹介されています。
日本でZcashを取り扱っている取引所はありません。
取り扱いをしていた唯一の取引所コインチェックも6月18日にとうとう取り扱いをやめてしまいました。
私はバイナンス(Binance)を利用することにしました。
登録が簡単なのが良いです。
10分もあれば、登録完了し取引開始できます。
このスピード感は海外取引所でもズバ抜けていると思います。
さすが、中国。おおざっぱ。
比較的新しい取引所ですが、日本では既にメジャーな海外取引所になっています。
取り扱い通貨が多く日本語対応も一部していますし、日本のユーザーも多いです。
独自トークンのBNBもかなり熱いようです。
NiceHashに接続したが断念
まずはNiceHashに接続してみました。
接続はできましたが、ハッシュレートがかなり不安定でした。
接続後、表示されたハッシュレートを見ると75%拒絶(Rejected)されていました。
その後、しばらく放置して確認すると拒絶無しで約10ksol/s出ていたので「よっしゃー!」とひと安心。
しかし、喜びもつかの間、また拒絶の割合が多くなり不安定な状態に。。。
接続から約1時間、そんなハッシュレートの上がり下がりを繰り返したのち、完全にゼロになってしまいました。以後ハッシュレートが再び上昇することはありませんでした。
フォーラムでも同じような症状を経験した書き込みが出てくるので私だけでは無いようです。
NiceHashからはAntminer Z9 miniに関してのアナウンスは出ていません。
こだわってあれこれしても報酬を得れるわけではなく時間の無駄と判断。
NiceHashでのマイニングはひとまず断念しました。
SlushPoolにトライするも断念
ビットコインのマイニングで使い慣れたSlushPool、Zcashも取り扱っているので試しました。
結果、接続できたのかすらわかりませんでした。
設定はしたのですが、どうも認識していない様子。
ハッシュレートは全く表示されず。
調べると、どうもバグが発生しているようで、しかも解決できていないようです。
SlushPool自体がZ9所有者に問題解決の協力を募っています。
Z9 and A9 debug on Slush Pool https://t.co/6a4FYtzqko
— Zcash Forum & Reddit (@ZcashForum) June 21, 2018
解決に時間がかかりそうです。
そのうちバグが修正されて安定したマイニングができるようになるでしょう。
次のアナウンスを待ちます。
※2018/07/15追記
あらためて接続を試みたところ成功しました。
なにかアナウンス出てたのかな?
とにかく、SlushPoolでもマイニング出来るようになりました。
ANTPOOLで成功
初心に戻ってANTMINERにデフォルトで設定されているANTPOOLで試した結果、ようやく安定したマイニングができるようになりました。
接続直後はワーカーは「0/1」のままでハッシュレートも表示されず、一見「認識されていないのかな?」と不安になります。
ですが正常に接続できていれば「Account Balance」だけは増えているはずなので、焦らず10分程放置して画面を更新しましょう。
接続方法の詳細はこちら(note有料記事)
ざっくりと結果報告
マイニングを開始してから24時間以上経過したので、ざっくりと結果報告します。
ANTPOOLは特に大きな問題もなく安定して掘れています。
24時間の報酬は「0.10961678ZEC」となりました。
採掘方式は「PPS」です。
記事を書いている時点でのBinance上の取引レートは「1ZEC=0.026759BTC」なので0.00293324BTC掘れたことになります。
ANTMINER S9では1日に掘れるBTCが約0.00067BTCなので約4倍掘れています。
S9と比べ電気代が約1/4ということを考えるとかなり効率の良いマイニングです。
しばらく経過したあと採掘方式を「PPLNS」に変更しました。
比べてみると「PPS」の方が報酬が多いという結果になりました。
タイミングなど不特定要素もあると思うので一概には言えませんが。
まとめ
とりあえず、マイニングを開始出来てひと安心です。
Equihash初のASICということで、早めに参入するに越したことは無いです。
今後、Equihash用ASICの稼働台数が増えれば増えるほど、報酬は下がっていくはずですから先行者利益は得れるうちに得ておかないと。
といっても、このZ9miniの場合落ち着いた後でもある程度報酬は見込めるのではないかと楽観しています。
なんせ消費電力が少ないのでランニングコストを低く抑えることができます。
よほど報酬が下がらない限り、損益分岐点を下回ることは無いと考えています。
実は私、Zcashのマイニング報酬が高いから掘っていますが、自分の中ではずっと持っておくコインとは考えていません。
貯まったZcashは日本で取引きできるメジャーコイン(BTC、ETHなど)へ定期的に交換し、日本の取引所へ移動させるつもりです。